■硬貨の世界、やはり浪漫の塊だった
珍しい紙幣や貨幣を手にしたら「一体どれほどの価値が…」と気になってしまうのは人の性。
もちろん、俺の酒飲むなよさんも件の五十円玉の価値を調べたのだが…「すごいお宝かと期待してネットで調べたら、五十円玉が50円で売られている現実を見ました」と憂いを帯びた表情で、当時の様子を振り返っていた。
しかし記者はどうしても浪漫を捨てきれず、ジュエリーや貴金属、 ブランド品、ブランド時計の買取・販売をメインに行なうショップ「エブリデイゴールドラッシュ」を運営し、特に宝石関連に造詣の深い「株式会社東洋」に「五十円玉の価値」について尋ねてみる。
すると担当者は「価値が上がる要素は、やはり『数が少ないもの(珍しいもの)』と『欲しがる人が多いこと』の 2点が挙げられると思います」と、前置き。
その上で「数が少ないという点でいうと、近年では昭和62年、平成22年、平成23年、平成24年が、他の年に比べ極端に発行枚数が少ないです。ただ、欲しがる人が多いかというとそこまで人気の高いものでは無いため…あまり高く取引されるものではありません」と、率直なコメントを寄せてくれたのだ。
「五十円玉界隈」に浪漫は存在しないのか…と絶望しかけるも、一筋の光明が…。そう、エラーコインの存在である。
東洋の担当者は「穴の位置がズレてしまっていたり、穴が開けられていなかったり、図柄が異なっていたりするのがエラーコインです」「そもそも貨幣はチェックされた上で世の中に出回るため、エラーが出回ることが珍しく、希少価値が高くなります」と、その詳細について説明。
そして「近年は製造技術が発達しているので、以前よりもエラーコインが出回る可能性はより低くなっており、10万円以上の価格がつくものもあります」と、全世界の人々を海へ駆り立てるレベルで浪漫あふれるひと言を放ってくれたのだ。
会計時、店員がお釣りに関する「奇妙な特徴」を口にしたら、浪漫と遭遇するチャンスかもしれない。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
提供元・Sirabee
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