また、アニメ自体も必ずしもジャパンアニメだけではなく、チャイナアニメもかなり出ます。原神は日本語でも出ており、日本でしか発売されない原画集などは中国人向けによく売れます。
最近は日本の出版大手が世界同時配信を目指してネットでマンガを読むの時代の本格到来にシフトしているようです。我々としてはやや残念ですが、それは時代の趨勢であり、当然起こる変化であると思っています。問題は人々が書店の介在を必要としなくなった時、困るのは誰か、ということです。
アメリカは紀伊国屋さんが圧倒的市場シェアを誇りますが、彼らも売り上げの半分は書籍以外です。カナダの大手書店に行ってもここは本屋か雑貨屋か、と思わせるようなおしゃれな作りです。ジャパンアニメは優れていますが、それに踊っていては5年後には廃れてしまう、そんなリスクと背中合わせであり、どうやって世界の人を魅了し続けられるか、絶え間ぬ努力と創意工夫、それに時代の変化に先取りしたことが必要でしょう。
今、売れ線の基本はVチューバ―関係とゲームアニメで、たぶんこの傾向はしばらくは続くと思います。つまりアニメをどこにどう取り込むか、ピュアアニメからプチアニメ、あるいはコラボアニメあたりが私の感じる時代の変化かな、と思います。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2023年12月20日の記事より転載させていただきました。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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