■もし数十秒ズレていたら…
前出の写真は「多目的トイレ」内で撮影されたもので、小さい子供を座らせる「ベビーチェア」が付属しているのだが…問題なのは、ドアの「開閉ボタン」との距離感。
ベビーチェアと開閉ボタンは、隣接する形で設置されている。万が一、親が用を足している最中に幼い我が子がボタンに興味を抱き、うっかり「開」のボタンを押してしまったら…考えただけでゾッとしてこないだろうか。
他のツイッターユーザーからは「これ怖すぎるわ」「実際に子供がいないと、分からない設計ですよね」「押すなよ、絶対押すなよ!」「なぜここにボタンを付けるのか…」など、驚きの声が多数寄せられていたのだ。
ツイート投稿主・西谷さんに当時の様子を尋ねたところ、1歳7カ月の娘と2人で入った多目的トイレにて、こちらの光景に遭遇したことが判明。
なお西谷さんは当初、構造の問題点に全く気づいていなかったそうで、「娘をベビーチェアに座らせ、用を足した後に手洗いをしているときに娘がドアを開けてしまいました」「ツイートでは皆さんあの写真だけで問題点が分かったようですが、私は実際に開けられて気づいたというのが、正直なところです」と、振り返っていた。
もし、我が子がボタンを押すタイミングがほんの少し早かったら、とんでもない悲劇に繋がっていたかもしれない…。
■施設側に話を聞くと…
件のトイレの問題点は「ベビーチェアと開閉ボタンが隣接している」という1点に集約される。
とはいえ、施設側に何か「事情」や「ねらい」があった可能性も捨てきれない。たとえば、用を足している最中に親が突如倒れてしまった…などの非常事態を想定している、といった説明があれば、ぐっと印象が変わってこないだろうか。
そこで今回は、話題となったトイレを有する施設の運営会社に、多目的トイレ内の構造決定の背景について話を聞いてみた。すると、同社はユーザーから「子供が勝手に開けてしまう」という意見が上がっている実情を把握していることが判明。
そのうえで「多目的トイレ内の開閉ボタン位置について当社内にて検討しておりますが、トイレの構造につきましては回答を控えさせて頂きたく存じます」と、回答していたのだ。
詳細は一切明かされなかったが、少なくとも現状の「認識」と「検討」はクリアーしているため、「対策」のフェーズに至ることを期待したい。
ネット上で定期的に話題となり、問題視されているトイレのベビーチェア問題。新たな悲劇が生まれぬよう、全国の施設には早急な対策を講じてほしいものだ。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
提供元・Sirabee
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