黒坂岳央です。
ブロガーやYouTuberを見ていると、まるで自分が芸能人になったかのように振る舞う人がいる。「ファンのみんな! 寂しいと思うけどしばらく投稿をお休みします!」「興味があるだろうから僕のプライベート旅行を共有します」といったものである。
街なかで頻繁に声をかけられるくらいような100万人以上に支持されている人ならそれで間違いはないのだが、たまにまったくそのような規模の支持者がいないのにもかかわらず、まるで大物であるような振る舞いになっている人を見かけることがある。このケースを特に中年男性でよく見ることがある。裏では「痛い人」と笑われていたりする。
筆者は特定の誰かを笑い者にしたり、下に見たいのではなく、「誰でも発信者になれる現代、気が緩むと誰しもそうなり得るから、気を引き締めるべき」という提言をしたいと思う。そしてこのタイミングでも、自分自身にもしっかり言い聞かせておきたいとも思っている。
人ではなく情報のファンなだけ記事や動画を出すとどんな人にも一定数の支持者がつく。
多くの人にとって大変有益な情報を出し、見た目も若くて美男美女ということならあっという間に人気者になるし、その場合はコンテンツにはその「人」にもファンが付くだろう。
しかし、ほとんどの場合はそうではない。確かにコンテンツは有益でも人的魅力は別パラメータと冷静に考えておいたほうが良いだろう。
お笑い芸人のようにとにかく面白くてゲラゲラ笑わせてくれるとか、大変優れた頭脳を持っていたり振る舞いがエレガントで深い哲学を持っているといった場合なら、確かに中年のおじさん相手にファンが付くことがある。
だが、多くの場合、このようなケースは当てはまらない。その「人」ではなく、その人の出す「情報」にファンが付いているだけなのだ。見ている側は別にその人自身には全く興味はないのだ。