■医師は「検査は不要」

さらにひどい悪阻に苦しんだジャスミンさんは、息切れや倦怠感を訴え涙を流すように。出産予定日が近づくと食べることさえできなくなり、ほとんどの時間を眠って過ごすようになった。

そのような状態が続くため、ジャスミンさんは病院に行き詳しい症状を伝えたが、主治医は「妊娠中ですからね」「そんなものですよ」と言うばかり。詳しい検査の必要性はないと判断し、ジャスミンさんを自宅に帰らせた。

■救急搬送先で出産

しかし9月28日、いつものように仕事にでかけたエドガーさんに1本の電話がかかってきた。「奥さんが救急車で搬送されました」と聞いて驚いたエドガーさんが病院に駆けつけた直後、緊急帝王切開で娘が誕生。しかしジャスミンさんの体調はさらに悪化し、赤ちゃんに会えないまま手術の2日後に息を引き取った。

その後、急性妊娠性脂肪肝による肝不全が死因であると判明。「妊娠中はつらくて当たり前」と語っていた医師による診断ミスが、最悪な結果を招いてしまった。