■ディズニー側が求める「配慮」は…

「東京ディズニーリゾート」公式サイトでは、今回の「Reach for the Stars」のようなショーの鑑賞に当たって「エンターテイメントをご覧いただくにあたってのお願い」というページを設けている。

同ページ冒頭にある「すべての方に快適にお楽しみいただくため、鑑賞場所の譲り合いなど、周りの方へのご配慮をお願いいたします」という1文が基本的な考えとなっており、「肩ぐるま」に関する記載は確認できなかった。

だが、「周りの方もよく見えるよう、撮影する際は、ビデオやカメラが頭の高さを超えないよう、ご配慮ください。また、ショーによっては、大きな飾りのついた帽子やカチューシャを外していただくようお願いする場合があります」と呼びかけている。

この内容を考慮するのであれば「子供の肩ぐるま」も、限りなく黒に近いグレーに感じられるが、肩ぐるまを禁止(注意)するか否かは、現場のキャストの裁量次第…というのが現状なのだろう。

また、ユーザーの中には「後方の人物の迷惑になるから」という理由でなく、「不安定な人混みの中では危ないから」という理由から、肩ぐるまを疑問視する人物も少なくないようだ。

東京ディズニーランドを運営する「オリエンタルランド」は、パークが最も大切にしているという5つの行動基準のひとつに「Safety(安全)」を掲げている。

今後、肩ぐるま問題にディズニー公式から声明があるとすれば、こちらの「安全面」に関する配慮から…という線も、大いにあり得るだろう。