ソン・フンミン 写真:Getty Images

 日本代表「森保ジャパン」とともに、AFCアジアカップの優勝候補に推されている韓国代表。FWソン・フンミン(トッテナム・ホットスパー)の父親は「韓国代表はアジアカップで優勝してはいけない」「韓国は日本よりも劣る」という発言で注目を浴びていたが、その発言の真意に韓国国内から称賛の声が相次いでいるという。

 ソン・フンミンの父親で元プロサッカー選手のソン・ウンジョン氏は、アジアカップ開幕前に自国メディアのインタビューに応じた際、韓国が優勝候補に推されていることについて「アジアカップで優勝してはいけない」と発言。

 つづけて「日本と比べて、韓国は選手の技術面で劣っている。サッカー分野への投資という観点でも日本から後れをとっている。準備不足のまま日本を下して優勝したら、その後どれだけ悩むことになるのだろうか」と日韓比較論を展開した上で、「韓国サッカー関係者は反省しなければならない」と厳しい言葉を投げかけていた。

 韓国メディア『マネートゥデイ』が16日に報じたところによると、ウンジョン氏は韓国サッカーに対する厳しい言葉に込められた思いとして「私は韓国サッカーが病んでしまうのではないかと心配している。私を含め、すべてのサッカー関係者は64年間アジアカップで優勝していないことを反省すべきだ」と、韓国サッカーの未来を憂慮した上での苦言であることを強調したとのこと。

 このウンジョン氏の発言に対して、韓国のファン・サポーターからは「同感だ」「こんな鋭い発言はなかなかできないだろう」「本当の意味で、韓国サッカーのことしか考えていない人だ」などと賛同の意見が多数寄せられているという。

 なお韓国代表は15日にグループステージ初戦でバーレーン相手に3-1と勝利。この後はヨルダン、マレーシアと対戦するが、日本と同じくグループステージ首位通過が予想されている。また首位通過の場合には、準々決勝で優勝候補の一角であるイラン代表と対戦する可能性が。日本も首位通過した場合には、決勝で日韓戦が実現するケースも考えられる。