鈴木彩艶 写真:Getty Images

 かつて浦和レッズでプレーしていた日本代表GK鈴木彩艶は、シント=トロイデンVV(STVV)の正守護神として活躍。しかし18日開催のベルギー1部リーグ第26節アンデルレヒト戦では4失点。現地メディアが同選手のパフォーマンスに言及している。

 鈴木は昨年夏に浦和からSTVVへ期限付き移籍すると、GKシュミット・ダニエルからレギュラーを奪取。パリ五輪世代屈指のゴールキーパーとして期待される中、昨年10月にはA代表入り。今年1月のAFCアジアカップでは全5試合フル出場も失点。セットプレーにおけるポジショニング等が批判の対象となっていた。

 そんな鈴木はアジアカップ敗退後、今月10日の第25節KVコルトレイク戦で復帰すると、早速クリーンシートを達成し勝利に貢献していた。しかしアンデルレヒト戦では1-0で迎えた49分、FWトルガン・アザールの地面に叩きつけたヘディングシュートを止められず失点。51分にはペナルティエリア手前からのグラウンダー性のシュートを叩きこまれて逆転を許すと、55分にも追加点を献上。わずか6分間で3度ゴールネットを揺らされただけに、ベルギー紙『HBVL』は「鈴木にとって不運な夜になった」と綴っている。

 なお鈴木は75分にもPKから失点。STVVは前半は強豪相手に互角の戦いを見せていたが、後半は防戦一方の展開となり、1-4で敗北。プレーオフ出場圏内の6位サークル・ブルッヘから勝ち点6差の9位に後退している。

 アジアカップでは、準々決勝イラン戦をのぞきミスからの失点が目立った鈴木。ステップアップ移籍の可能性が報じられる一方、ベルギー1部リーグでのパフォーマンス次第では、今年3月開催の北中米W杯アジア2次予選の北朝鮮戦2試合で代表メンバー落選の可能性もある。