──いや、それはダメでしょ! サウジアラビアで法の精神というのはアッラーのことじゃないですか。
ジェームズ:西側諸国と同じだと思っているんです。イスラムをまったく理解していないんですよ、本人も、周りにいる人間たちも。ここまでくると国難を世界に撒き散らしていると言っても過言ではありません。欧米や日本における法の精神は人が作ったものですが、サウジアラビアにおける法の精神は「神が作った」シャリア法遵守となります。シャリア法はイスラム教の聖典であるコーランを基にしているので、「アッラーが作った法律」となり、必然的に神権政治を支えるものになります。ですから、サウジアラビアと協力して法の精神に基づく国際秩序というのは最初から存在しないんですよ。イスラム教にある国際秩序なるものは、「ウンマ(イスラム共同体)」しか存在しません。日本ですら入る余地のないような排他的な国際秩序なんです(苦笑)。
──宗教の意味合いぐらい普通にわからないんですかね?
ジェームズ:ですから、自分がなにをしているのか、何を喋っているのかも、わかっていないんです。下がった支持率を外交で立て直そうともがいていますが、これが世界中で恥をばら撒く結果になっています。世界で日本の評判を落としている、まさに「歩く国難」ですよ(苦笑)。
──それで日本に帰ってくれば「移民を増やしましょう」ですからね。アラブでは移民と共生していたのでって言ってますからね。
ジェームズ:イスラム系の人からすると日本ほど異端な国はありません。神社とかは全部異端ですから共生なんてできません。イスラム教徒が増えると、日本中で「ジハード(聖戦)」を仕掛けてくるので、明治時代の廃仏毀釈の阿鼻叫喚など可愛いレベルになります。なお、ジハードはイスラム教徒の「義務」になるので、イスラム教徒を日本に入国させたが最後、皇居がモスクになるまで永遠に終わりません。
──はぁ、ともかく、一刻も早く、首相を換えないと。
ジェームズ:ところが、それはそれで難しいでしょうね。というのも岸田さんの次に来るのはたぶん茂木(敏充)さんだからです。茂木さんは、岸田さんがNATO会議や中東に行ってる時に、ペルーとブラジル、ポーランドに外遊に行っています、外務大臣でもない人が。
──「浮かれ外遊」とか批判されていますね。 ジェームズ:浮かれていたでしょうね。服装も80年代のチンピラがハワイ旅行に行くようなものでしたから(苦笑)。しかし、あれで、次期総理のつもりで外遊しているのですよ。なにしろ、ペルーは次のG20の開催国です。自民党の総裁選が来年の9月にあって、G20はそのあとの開催ですから、本気で次期総裁に向けた地ならしのつもりで行ってるのではないでしょうか? ポーランドにしてもウクライナ戦争で一番重要な国です、ヨーロッパでは。これも総理になった時のウクライナ問題への取り組みの地ならしです。
しかし、彼は要注意人物です。なにしろ、大前研一氏の愛弟子でマッキンゼーのコンサルタントとして90年代の構造改革では日本を売りまくった人なんです。売国のレベルが岸田さんたちとは違うんですよ。エマニュエル大使が日本で一番信頼する政治家でもあり、週一のペースで会っていますからね、あの二人は。
──岸田さんが去ったあとも怖いんですね。
ジェームズ:茂木さんになれば、そうですね。日本の破壊が進みますね。岸田さんは、売国しなさいと言われて実行しているだけです、何も考えずに。しかし、茂木さんは積極的な売国を過去に多数仕掛けてきた人なので、ヤバさにおいてレベルが違います。