──ですから岸田さんの返答次第では東京オフィス実現の可能性は十分にあったってことですよね?

ジェームズ:ありましたよ。しかし、岸田さんが自分で潰したのです。たぶん、岸田さんはそれにも気づいていないでしょう。同行したスタッフも無能ですね。そんな無能集団だったので、日本はNATO会議でまったく相手にされなくなりました。最悪だったのはウクライナのゼレンスキー大統領から「日本の岸田とは時間が取れない」と首脳会談をキャンセルされたことです。

──ゼレンスキーにまでバカにされたと! 

ジェームズ:これも国辱ですよ(苦笑)。ウクライナも日本と同じでオブザーバー参加で、日本との首脳会議はNATOサミット中にやるはずだったんです。ところが、ゼレンスキーから断ってきたのです。完全に舐められていますね。しかし、それも当然で、日本はNATOに入りたいと言いながらそのための貢献を何もしていないのです。岸田さんがバカな発言をしているだけでなく、日本はギブ・アンド・テイクをしないのです。岸田さんたちは、お金を払うんだからいいじゃないかと思っているかもしれませんが、お金はただの対価ですから。守ってもらうつもりなら、ガード料を払うのは当然です。しかし、貢献はガード料ではありません。相手が求めているものを提供することで、NATOがいま一番求めているのはウクライナ戦争でウクライナが勝つことです。では、ウクライナが勝つために必要なものは何かというとお金もそうですけど、一番は武器なんですよ。武器をよこせとゼレンスキーは言ってるんです。日本はそれをしようとしないんです。もちろん、自衛隊法116条に武器の海外移転を禁ずると書かれてあるんで武器の供与は難しいんですよ。しかし、防衛装備の移転の三原則が安倍さん時代に作られていて武器の海外移転は許可されています。確かに法律の方が原則より上ですが、これを上手に解釈して、ウクライナに武器を渡すことは本来であればできるはずです。アメリカやEUを経由して渡すこともできるでしょう。要は、そういう努力をしているのか? ということです。

──まったくしてないんでしょうね。

ジェームズ:自衛隊法があるのでダメです、の一言です。「ああ、そうですか」と同じですよ。こんな無能と話してもしょうがないと、ゼレンスキーでなくとも思いますよ。そういえば、以前、岸田さんはウクライナに非常食を3万食送っているんですよ。岸田さんとしてはそれが貢献だと思っているようですが、ウクライナの兵士は確実に3万人以上いますよ。そんなところに3万食送っても1回分の食事にも足りないです。完全に自己満足の世界なんですよ。

「岸田をいつまで首相にしておくのか!」 NATO首脳会議で大失態、全世界に恥をバラ撒く「歩く国難」のヤバさをジェームズ斉藤が警告!
(画像=画像は「Getty Images」より,『TOCANA』より 引用)

──いやぁ、なんというか…言葉が出ないですね(苦笑)。

ジェームズ:岸田さんといるとみんなそうなると思いますね。平和ボケの極みなんで、ゼレンスキーに見下されるのも当然なんです。しかも、ゼレンスキーはウクライナに戻って、さらに日本のプライドを潰すことをしています。NATOサミットの直後にキエフに韓国の尹大統領を迎えて首脳会談をしているんです。目の前にいた岸田さんは断るのに、韓国の尹大統領は大歓迎です。なぜなら、尹大統領はウクライナに武器を送ることが国内の軍事産業にとってチャンスだとわかっているからです。いま、韓国製の武器をウクライナにバンバン輸出して、一気に外交的存在感を増しています。一方、岸田さんは大失態の連続です。 ──う~ん、ひどいですねぇ。

ジェームズ:日本に危機を招く人ですね、もはや。もちろん、第九条があって戦争ができないというのはわかりますが、武器を送ることは平和活動にあたると言うことだってできるんです。ゼレンスキー政権なんて腐り切っていますけど、一応日本の外交的存在感を高めるという意味でも武器輸出というのは重要なはずなんです。こういうことをしないと日本はどんどん国際社会で敗北していきます。

──武器輸出は議論の余地はあると思いますが、「ああ、そうですか」はないですからね。ともかく、日本の政治家って本当に酷すぎますよね。マクロンにバカにされ、ゼレンスキーにもバカにされて悔しくないんですかね?

ジェームズ:なぜ、彼らが無能なのかといえば、アメリカが作った「形だけの民主主義」という非常に狭い世界で、総理の座を狙う「永田町の椅子取りゲーム」のことしか考えていないからです。それ以外のことは頭にないし、発想できないんですよ。

──いやぁ、本当に目の前が暗くなりますね。

ジェームズ:暗くなる話はまだあります。NATOサミットのあと、岸田さんは中東に行ってサウジアラビアのムハンマド皇太子に会ったんですが、「サウジアラビアと協力して法の精神に基づく国際秩序を推進します」と言ったんです。