食品メーカー、ミツカンの英語表記が変なのは、見た目を考えてのこと
「味ぽん」などの商品でおなじみの食品メーカー、ミツカン。その社名はアルファベットで「mizkan」と表記されています。しかし普通に書いたら「mitsukan」となるはずです。なぜ「つ」の部分が「z」で書かれているのでしょうか。
これは「つ」を「tsu」と書いてしまうと、会社のロゴが少し横長になってしまい、見た目が悪くなってしまうからで、また「z」という目を引きやすい文字をほぼ真ん中に置くことでロゴマークの印象が変わり、特に外国人に覚えてもらいやすい効果があるからという理由もあるようです。
ちなみにこのミツカンの会社のロゴ、よくよく見ると「mi」の部分と「zkan」の部分の文字のフォントが違います。これは「mi」の部分に、「未来」の「未」、「魅力」の「魅」、「味覚」の「味」などといった意味を持たせるために変えたとのこと。
いつも見慣れているミツカンのロゴですが、こう聞くと深い意味が込められていることがわかります。
ケンタッキーフライドチキンは、キャベツ専用のカレンダーを作っている
ケンタッキーフライドチキンのサイドメニューとして人気の商品にコールスローがあります。みじん切りにしたキャベツやニンジンをタマネギ風味のドレッシングに漬け込んだサラダで、1970年の日本での創業当時からあるロングセラーの定番メニューです。そんなコールスローをお客さんにおいしく食べてもらうために、ケンタッキーフライドチキンでは、独自のキャベツ用のカレンダーを制作しています。
これはキャベツが収穫される時期によって味わいが変わるからで、春に収穫される春キャベツはみずみずしく柔らかで、冬に収穫される冬キャベツは濃縮されたうまみがあります。しかし、コールスローの味は春と冬で変えるわけにはいきません。年間で味を均一化するためにさまざまな工夫が行われています。キャベツ用のカレンダーはその一環で、仕入れ担当者はカレンダーを見て、さまざまな産地ごとのキャベツの状態を見極めて選定し、季節にあわせて一番おいしいキャベツを仕入れています。
ちなみに、このコールスロー。開発には3年間もかかったそうです。コールスローの味が一年を通しておいしいのは、これらのような工夫や努力を重ねた結果というわけです。