日本サッカー協会(JFA)は日本時間2日未明、FW伊東純也(スタッド・ランス)のチーム離脱を一時撤回すると発表。一部週刊誌が性加害疑惑を報じる中、同様のケースで長期間にわたりプレーできなかった元フランス代表DFバンジャマン・メンディ(FCロリアン)との比較論が、ネット上で沸き起こっている。
バーレーン戦キックオフ数時間前、過去に女性との間で過去にトラブルがあったと報じられた伊東。週刊誌による選手側への対応が問題視される中、選手側は今月1日に虚偽告訴容疑の告訴状を大阪府警に提出している。
またJFAは日本時間1日夜に「報道されている事実関係の内容について当事者の主張が異なっていると理解しており、慎重な対応が求められると考えています」と声明を発表。「1日付でチームを離れることが決定」としていたが、数時間後に白紙に戻っている。
伊東と同じくメンディもマンチェスター・シティ在籍時、女性問題に巻き込まれた。同選手は2021年8月、複数の女性に対する性的暴行の容疑で逮捕、起訴。マンチェスターCは捜査の結果が出るまで出場停止処分を科していたが、昨年7月までに全件無罪が確定。無実であるにも関わらず、およそ2年間にわたりプレーできなかった。
女性問題に関する前例があるだけに、X(旧ツイッター)上でもメンディの無実が話題に。「伊東もプレーできなくなるのかな…」「アスリートの1年2年は取り返しがつかない」「伊東純也が無事にプレーできますように」と、同選手の今後を心配する声が挙がる一方で、「起訴になる可能性はほぼ無いから、伊東の場合こうはならないと思う」とメンディとの比較に異論を唱えるファン・サポーターも。「週刊誌は選手生命を脅かす」と、一部メディアへの批判も相次いでいる。
なお今回の件について、『働き方改革総合研究所株式会社』の新田龍代表取締役は先月31日にX(旧ツイッター)で「関与してる弁護士に確認したところ、虚偽告訴の疑いがあるうえ、本人取材もしてないみたい。逮捕されてないのに、名前出してここまで騒ぐのは問題なんじゃないですかね」と独自に入手した情報を公開している。
またランスも現地時間1日に声明を発表。「伊東が起こした虚偽告訴容疑の告訴状に注目し、留意している」とした上で、「現段階もクラブは選手との連帯を持っている。いかなる法的進展も注意深く見守りたい」としている。