■点検のための点検、点検のための整備
また、自衛隊では装備や施設の整備も欠かせない業務である。訓練や作戦においては、安全性と機能性を確保するために、定期的な整備が必要不可欠である。その中でも整備や整理整頓状況を上級部隊が確認し、その得点で部隊の評価がされる点検もある。
部隊として評価されることを過度に気にする一部の部署は、上級部隊の点検よりもっと前に部署よる点検を設定する。
部隊としての点検に向けて数日かけて整備をし、点検後は上級部隊の点検まで現状維持するために装備等を極力使わせない風潮があり、これらが訓練に充てられるべき時間を奪ってしまっているのだ。
武器や装備が使えるようにする整備が点検のための整備となってしまっている現状である。