ですからなるべくフレンドリーに振る舞って、「自分は隠し事をしていない」という感じで当たり障りのない内容を「自己開示」という意味でどんどん話すことで、「 私は危ない人間ではありません」 とアピールすることがサバイバルのスキルになったわけです。

つまりこの「フレンドリー」というのはアメリカ独自のものなので、アメリカでアメリカ方式を身につけた人が欧州に行って同じようにコミュニケーションをすると、「こいつは頭がおかしい」「胡散臭い」と疑いの目を向けられてしまいます。

欧州の人々はアメリカの歴史というのを知っていますし、アメリカ人がいくらフレンドリーになってもそれは本当の意味ではないということをよく知っていますから、最初から彼らを全く信用していません。

ですからアメリカ人に「あなたはビューティフル」「あら素敵なネクタイね」「素晴らしい仕事をしたね!」と言われても、それはあくまで社交辞令で、マイナス150点ぐらいにして丁度良くなるということは覚えておきましょう。

日本人はいくら頑張ってもアメリカ人にはなれませんので、寡黙でミステリアスな東洋人というイメージをつき通して、コミュ障として生きた方が面倒くさくなくよいでしょう。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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