ヴァイマー記者は「ソ連軍とナチス軍の間で1943年、史上最大の戦車戦が行われたのはクルスクだ。ヒトラーのドイツ軍は、最後の大規模な攻撃作戦を敢行した。ロシアとドイツは双方数十万人の兵士を失った。ソ連軍の名目上の損失はドイツ軍の何倍もあったが、それでもソ連軍は勝利を収めた。ソ連の視点から見れば、この戦いはスターリングラードに次いで、第二次世界大戦における最大で最も痛ましい勝利だった。それ以来、クルスクという名前は、ロシアでは自国の無敵神話を象徴してきた。もしプーチンがそのクルスクで敗北を喫すれば、無敵の独裁者という彼のイメージは大きく損なわれる。それゆえに、ゼレンスキー氏はこの攻勢の日時と場所を意図的に選び、プーチン氏に痛烈な打撃を与えたわけだ」と解説している。
編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2024年8月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。