かつて日本は、世界に誇る「テクノ先進国」であった。では令和の現在、テクノ(テクノ・ポップ)というジャンルを日頃から愛聴している人物は、どれほどいるのだろうか。
■テクノ(ポップ)ってどんな曲?
日本におけるテクノ、テクノ・ポップ(厳密には、異なるジャンル)の火付け役となったのが、ご存知「イエロー・マジック・オーケストラ」(以下、YMO)である。
70年代後半、ドイツのテクノバンド「クラフトワーク」が先駆者となって扉を開いた「電子音楽」というジャンルをさらに深化させ、ここ日本でも「テクノ」というジャンルを根付かせた。
この影響は「子供向け」の楽曲にも影響を与えており、人気テレビアニメ『ドラゴンボールZ』の作中で使用された、YMOのオマージュがたっぷりと感じられる楽曲『ソリッドステート・スカウター』は、令和の現代でもなお「ドラゴンボールで一番の名曲」に挙げるファンは少なくない。
また、NHK『みんなのうた』の人気曲として知られる『コンピューターおばあちゃん』もテクノポップの名曲。お茶の間を通じ、日本の老若男女に同ジャンルを浸透させた功績はあまりにも大きい。
その後も、1989年に結成されたバンド「電気グルーヴ」、2007年ごろからブレイクしたアイドルグループ「Peufume」など、数々のテクノ、テクノポップアーティストが誕生しており、同ジャンルは日本人にとって非常に「馴染み深い」ジャンルと言える。