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登山における非常食の役割とは?
非常食は持ち運びしやすく高カロリーな物がおすすめ
登山では自然災害や事故により、予定していた日程よりも長く山に滞在しなくてはならない状況に陥ることがあります。このような危険は登山とは切っても切り離せないものであり、そのため登山前には入念な準備が必要になります。非常食を常に用意しておくことも遭難事故に対応するための大切な準備です。
こちらでは、遭難時に役立つおすすめの非常食をご紹介します。
登山における非常食の役割とは?
登山における食事は日常食、行動食、予備食、そして非常食の4つに分けることができます。日常食は、朝昼夜の3食を指し、予備食は日常食が足りない場合を想定して余分に持って行く食事のことです。行動食は、登山中に移動しながら栄養を摂るための簡易的な食事を指し、それらすべてを使い果たした時に活躍するのが非常食です。
他の食事と違い非常食は、登山を行う際に必ず口にする物ではないというところが特徴でしょう。非常食を食べる時は当然非常時になるので、何もトラブルが起こらず、予定通りの計画で下山することができれば出番はありません。しかし、登山にトラブルはつき物なので、しっかりと準備をしていきましょう。
また非常食はできれば使わない方がいいので、一度買った非常食を度々登山に持って行くということもあり得ます。そのため、賞味期限が長く設定された日持ちのする物を選ぶことが肝心です。
非常食は持ち運びしやすく高カロリーな物がおすすめ
日持ちしやすい物を選ぶということが非常食を選ぶ時のポイントですが、他にも高カロリーであり、持ち運びしやすいものが非常食には向いています。なるべく容積が少なく、かつ高カロリーな物を選ぶようにしましょう。
具体的に非常食におすすめなのが、チョコレートやナッツ類、または小分けの羊羹などです。チョコレートや羊羹は糖質が豊富に含まれているので、非常食に向いています。消化・吸収が速いという点も非常時には有り難いですね。また、ナッツ類は脂質やたんぱく質が豊富でエネルギー効率が高いです。いざという時には、ナッツ類を齧っていれば栄養を補給できます。夏場にチョコレートを非常食にすると、いざ必要な時に溶けてドロドロになっていることがあるので注意してください。
非常食を選ぶ際の他のポイントとしては、味の好みよりは栄養成分を重視するということ が挙げられます。非常食は登山のおやつとは目的が違うので、食べられない物でない限りは栄養が凝縮されている食べ物を用意した方が遭難時には役に立つでしょう。
また、調理が必要ない物を選ぶことも重要です。遭難時には、ゆっくりと調理をする余裕がない状況に陥ることも容易に想像することができます。万が一に備え、簡単に口に運べる物が非常食には向いています。