炊さんにかかる時間
飯ごう炊さんにかかる所要時間はどれくらいかかるのでしょうか。まず米を研いですぐに炊さんするのではなく、しばらく水に浸けておいた方がおいしく炊き上がるのは、家庭の場合と同様です。時間はおおむね30〜40分ぐらいが適当です。そしていよいよ米を炊くわけですが、飯ごうの場合もカマドで炊くときのコツである「はじめチョロチョロ、中パッパ」式の弱火から徐々に強火に移行するやり方が適しています。時間配分は弱火5分、中火5分、強火5分と覚えましょう。そして重要なのが「蒸らし」です。約10分ほど蒸らします。ここまでの時間を合計すると、飯ごう炊さんの時間は約1時間程度になります。
飯ごう炊さんの方法:下準備編
いよいよ飯ごう炊さんのやり方です。まずは飯ごうを火にかける前の下準備とも言うべき米研ぎや水加減のやり方をご紹介します。
3-1:米を研ぐ
まずは米を研ぎます。研ぎ方は自宅での研ぎ方と同じです。兵式飯ごうの場合、いびつな形で水を捨てる際に、米が一緒に流れてしまう場合があるので注意が必要です。飯ごうの外側の、アールが最も強くなっている部分から水を排出すると簡単に水を捨てられます。3〜4回ぐらい水を入れ替えましょう。
3-2:水加減
通常の炊飯の場合は、米と水は同量ぐらいが適量と言われています。でも飯ごう炊さんの場合は米の1.5倍ぐらい水を入れた方が美味しく炊き上がります。飯ごうの内側に水加減の印があるものであれば、その線より多めに入れます。印がなければ中ぶたやシエラカップを使って1.5倍の量の水を測って入れましょう。
3-3:そのまま水に浸す
研いだ米をそのまま炊くより、しばらく置いてからの方がおいしく炊き上がります。これは研いだ米に十分に水を吸わせるためです。米を研いで水加減をしたら、飯ごうのふたを閉じて30〜40分程度置いておきます。