目次
■セミの幼虫を使った「香ばしエビマヨ風」
■コオロギミックスを使った「つみれと春雨とろみスープ」
将来の食糧危機を救うとして、昆虫食が注目されている。かつては一部の地域でハチの幼虫やイナゴなどが食べられているのみだったが、最近はクッキーやせんべいなど市販のお菓子でも登場している。さらには食材として昆虫が通信販売で売られているショップも登場。
今回は、そうした昆虫食材を使ったレシピを料理研究家の高橋善郎さんに教えてもらった。
【使った食材】
今回は、昆虫食専門ショップ「TAKEO」の銀パックシリーズを食材として使用した。東京・浅草の実店舗のほか、ECサイトでも購入できる。
■セミの幼虫を使った「香ばしエビマヨ風」
セミの幼虫の香ばしさを活かして、おいしいエビマヨ風料理を作ってみよう。焼いた素材は熱いうちにソースと絡めることで味のなじみが良くなる。ミニトマトの酸味もアクセントになるレシピだ。
【材料(2人分)】
・セミの幼虫 10g
・ミニトマト(赤・黄) 各5個
・ごま油 大さじ1
・レタス、粗挽き黒胡椒 各適量
【A】
・マヨネーズ 大さじ3
・練乳 大さじ1
・レモンの搾り汁 2分の1個分
・すりおろしニンニク 小さじ4分の1
・胡椒 少々
【作り方】
(1)ミニトマトはへたを取る。大きめのボウルに【A】を入れて混ぜ合わせる。
(2)温めたフライパンにごま油をしく。セミの幼虫を入れ、中火前後で2〜3分ほど炒るように炒めたら油を切る。
(3)【A】のボウルに(2)とミニトマトを加えて和える。レタスをしいた器に盛り付け、刻んだパセリをちらす。
★ポイント
・レモンの搾り汁がポイント。なければ市販のレモン果汁でもOKだが、生のレモンを使うと断然おいしく仕上がるので、おすすめ。
■コオロギミックスを使った「つみれと春雨とろみスープ」
高タンパクなコオロギミックスを使った鶏むね肉団子で、食べ応えのある春雨スープを作ってみよう。つみれに大葉を混ぜ込むことで、コオロギのクセのある香りとうまくマッチ。キノコ系を加えることでスープにも良い出汁が溶け込んで、おいしさもアップする。
【材料(2人分)】
・コオロギミックス 15g
・春雨 60g
・シイタケ 3個
・赤パプリカ 2分の1個
・白ごま 適量
【A】
・鶏むねひき肉 150g
・大葉(千切り) 5枚分
・片栗粉 小さじ2
・塩 少々
【B】
・水 3カップ
・鶏がらスープの素 大さじ1
・オイスターソース 小さじ2
・すりおろしショウガ 小さじ1
・塩、粗挽き黒胡椒 適量
【作り方】
(1)コオロギミックスは袋に入れて、めん棒などで粗く砕く。ボウルに【A】と一緒に入れ、こねて肉団子のタネを作る。春雨は製品の規定通り戻す。石づきを切り落としたシイタケは5mm幅の薄切りにする。へたとわたを切り落としたパプリカは5mm幅に切る。
(2)鍋もしくは深めのフライパンに【B】を入れ、ひと煮立ちさせる。直径3cmくらいに丸めたタネを入れて弱火で5分ほど煮る。
(3)春雨、シイタケ、赤パプリカを加えてさらに3分ほど煮る。器に盛り付け、白ごまをふる。
昆虫食は、カサカサした食感のものも多いので、脂質を補うようなレシピにするのがコツ。卵料理などは、割となんでも合わせやすい。サクサクとした食感は、おつまみ向きでもあるので、まずは一度トライしてみよう。
【取材協力:高橋善郎】
料理研究家/トライアスリート。料理家でありながら、東京世田谷にある和食料理店「凧(はた)」「凧 HANARE」の代表を務める。調理師免許、きき酒師、ソムリエ(ANSA)、野菜ソムリエなど食に関する資格を9個保有し、食品メーカーのレシピ開発、店舗コンサルティングを中心に、各メディアに出演中。トライアスロンの国内大会では年代別優勝するほどの実力を有し、2018年、2019年、2020年に行われた世界選手権にはエイジグループ日本代表として3年連続で出場(2020年は新型コロナウイルスのため未開催)。走る料理家として、スポーツメーカーや健康雑誌とのタイアップも多く手がけ、「食×健康×スポーツ」を普及する活動も精力的に行っている。
取材・文:岡本のぞみ(verb)
提供元・男の隠れ家デジタル
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