自作手順4ステップ
1:斧で表皮を削る
最初に斧でバトニング棒にする木の表皮を削ります。全体を削っていっても構いませんが、打点とする部分がそのままの状態でよければ、持ち手にする部分だけを削ってもよいでしょう。
このときに、刃に近い部分を持つようにすると安定して作業できます。
角を残してしまうと、バトニングする際使いにくく破損してしまうおそれがあるため、きれいな形になるように整えましょう。また、素材に大きな節がある場合はノコギリを使うと効率的です。
2:持ち手作り
少しずつ確認しながら、手でしっかりと握れる太さまで削っていきましょう。このときに細くし過ぎると強度が落ちるので注意が必要です。斧の柄の太さを目安にし、そこから手の大きさに合わせて調整してください。
この段階で綺麗に整える必要がありませんので、太さだけ手にフィットするサイズに整えることだけ考えるとよいでしょう。
3:ナイフで形を整える
斧からナイフに持ち替えて、バトニング棒表面に残った皮の削り残しや角を落としていきましょう。
このときに、刃を立ててしまうと凹凸ができてしまうため、寝かせ気味にして作業してください。整形作業は仕上がりの良し悪しに直結するので、丁寧な作業を心がけましょう。
また、仕上げるときに先端・持ち手の端を面取りすると見た目も整いますし、優しい使い心地のバトニング棒となります。
4:表面を滑らかに整える
バトニング棒の形を決めたら、紙やすりでバトニング棒表面のささくれを削って滑らかにします。表面を滑らかに仕上げることで、安全に使いやすいものが仕上げられるでしょう。
最初に粗い番手の紙やすりで大まかに整えていき、中目の番手で磨くようにするときれいな仕上がりになります。
使い方をチェック!
ポイントを押さえて安全に薪割りしよう
バトニング棒は手に持って、ブレードの背を叩くだけとなっているため、難しいことはありません。しかし、誤った方法でバトニングすると、ケガをしたりナイフが破損したりすることにつながります。バトニング棒使い方のポイントを押さえておきましょう。
1:利き手に持って構える
まずバトニング棒を利き手に、反対の手でナイフを持って構えます。ハンドル寄りの部分を薪に押し付けるようにして固定してください。直接地面に薪を置くと不安定になってしまうため、薪割り台や板などを下に敷いて使うとよいでしょう。
太過ぎる薪を割ろうとすると、ナイフの刀身全てが薪に埋まってしまい叩けません。そのため、ブレードの2/3程度までの薪をバトニングするようにしてください。
2:薪に食い込ませる
次にバトニング棒で軽くブレードの背中を叩き、刃を食い込ませていきましょう。バトニング棒で叩く際、力を込め過ぎると薪を倒してしまったりナイフが飛んでいってしまったりするおそれがあるため、このときには注意が必要です。
3:バトニングする
バトニング棒をナイフに繰り返し振り下ろしてバトニングします。このときに、切っ先を叩いてしまうと刃こぼれするおそれがありますので注意が必要です。
何度か繰り返し、薪の下部までナイフが達したら力を弱めてください。
地面が固かったり、小石があったりすると刃が当たってしまい、刃こぼれにつながる恐れがあります。刃こぼれを防ぐには手で割れる部分までバトニングして、手で割くようにするとよいでしょう。