FWミッチェル・デューク(町田ゼルビア)ら擁するオーストラリア代表は、10月15日開催のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で日本代表と対戦する。この一戦を前に、FC東京率いるピーター・クラモフスキー監督が母国のサッカー事情に言及。日本代表がオーストラリア代表にとって格上の相手となったことを裏付けるコメントだと、海外でクローズアップされている。
英紙『ガーディアン』は14日に「日本サッカーがいかにオーストラリアを影に追いやったのか」という見出しのもと、両国のサッカー環境の違いを分析。2006年のドイツW杯でオーストラリアが日本を下したものの、2011年のAFCアジアカップ決勝で敗れたのを境に両国代表の地位が逆転したとの見解を示す。
そして日本が格上になった背景のひとつに、国内リーグにおける昇降格制度の有無を挙げると、2018年から清水エスパルスやモンテディオ山形など複数のJリーグクラブで指導に当たっているクラモフスキー監督のコメントを紹介している。
「日本には60のプロクラブがあり、資金や施設など選手がベストを尽くすための環境が整っている。計画通りに物事が進んでいる。これは日本サッカー協会(JFA)の功績であり、アジアのほとんどの国よりも優れている理由だと思う」
「オーストラリア国内リーグが発展するために、Jリーグから学ぶべきものがあると思う。いつ昇降格制度を導入することができるのか… リーグが強くなればなるほど、より多くの選手を海外へ輩出できるようになる。そうすれば、いつか我々全員がW杯優勝を夢見ることができるだろう」
2022年のカタールW杯で強豪国ドイツやスペインを下し、北中米W杯予選で9連勝と勢いに乗る日本とは対照的に、北中米W杯最終予選でバーレーンやインドネシア相手に引き分けたオーストラリア。代表チームがレベルアップするためにも、国内リーグの競争力アップが必要であるかもしれない。