かつて鹿島アントラーズに在籍していたMFディエゴ・ピトゥカは現在、MFジョアン・シミッチ(元名古屋グランパス、川崎フロンターレ)とともに、サントスに主力選手として活躍している。しかし10月12日に行われたブラジル2部リーグ戦では、主審から“不遇”の判定を受けたことで話題になっている。
前節終了時点で2位と1部昇格圏内のサントスは、ホームで4位のミラソウと激突。前半を2-1で折り返すと、73分にFWデラトーレ(元モンテディオ山形)にゴールネットを揺らされるも、84分に勝ち越した。
この一戦でスタメン出場のピトゥカは、勝ち越し直後の85分にイエローカードを貰う。すると後半アディショナルタイム、ミラソウのコーナーキック直前に自陣ペナルティエリアで相手選手を叩いたとして、主審からレッドカードを提示される。
しかし、このプレーに対してVAR(ビデオアシスタントレフェリー)が介入。OFR(オンフィールドレビュー)終了後、主審がポケットからレッドカードを取り出した瞬間にピトゥカはロッカールームへ引き揚げようとするが、主審から呼び戻される。
その直後、主審はピトゥカにイエローカードを提示。結局、2枚目のイエローカードを貰ったとして退場処分を受けたピトゥカは、両手を広げて呆れた表情を浮かべた後、ロッカールームへと引き揚げたのだ。
いずれにしてもピトゥカの退場であることに変わりがなかっただけに、主審の判定や振る舞いには「嫌がらせだ!」などと批判が殺到。サントスが1人少ない中でも3-2と勝利したとはいえ、後味の悪い試合になったようだ。