スペイン代表とレアル・マドリードで、数々のタイトルを獲得してきた重鎮DFセルヒオ・ラモスが、エジプト1部の古豪クラブ、アル・ザマレクから移籍オファーを受けていることが明らかになった。38歳のラモスは、2023/24シーズン終了後にスペイン1部セビージャを退団し、現在はフリーの状態だ。
ザマレクはカイロを拠点とするエジプトサッカー界の名門クラブで、国内リーグで14度の優勝を果たし、アフリカサッカー連盟(CAF)チャンピオンズリーグでも5回の優勝経験を持つ。しかし、クラブの全盛期は1980年代と1990年代に集中しており、2024年エジプト・プレミアリーグでは3位に終わった。クラブとしてはラモスの加入がチームの競争力向上やリーグの名声を高めると期待されている。
一方、ラモス側は引退の意向を示しておらず、代理人がクラブへの打診を行っている状況だ。しかし、移籍交渉の最大の障壁は選手の高額給与要求となっているようだ。ザマレクのメディアコーディネーターは、ESPNに対し、「複数のエージェントがこの可能性を示唆したが、具体的な進展はない」と語り、ラモスが要求する高額な報酬が交渉の難航を招いていることを明かした。
また、ザマレクのディレクターも地元の放送局に対し、「ラモスはエジプトでプレーすることに同意しているが、金銭面が契約を妨げる主な理由だ」とコメント。ザマレクは他にもセンターバックを補強しているため、ラモスの獲得に慎重な姿勢を見せているが、もし彼が加入すれば、エジプトサッカー界全体にとって大きなインパクトをもたらすと予測されている。
今回のオファーが、彼のサッカーキャリアを延長する新たな機会となるのか注目を集めている。