日本代表は日本時間10月11日未明に行われたFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で、サウジアラビア代表に2-0で勝利。GK鈴木彩艶(パルマ)のファインセーブが脚光を浴びているが、同選手に対する批判や、今回招集外であるGK小久保玲央ブライアン(シント=トロイデンVV)の起用を求める声を一蹴した格好だ。
元アビスパ福岡指揮官であるファビオ・ペッキア監督のもと、パルマで正守護神に君臨している鈴木。2024年1,2月のAFCアジアカップでセットプレーなどでミスを連発し、全5試合で失点するなど精彩を欠いていただけに、今もなお同選手に対する疑問の声が一部で挙がっている。
そんななか、9月の最終予選では2試合ともに勝利も、日本代表が一方的に押し込む試合展開だっただけに、鈴木がプレーに関与する場面がほとんど無かった。
しかしサウジアラビア戦では、前半42分にDFサウド・アブドゥルハミドが放った強烈なミドルシュートを右手でセーブ。同点に追いつかれた場合、試合展開が大きく変わっていた可能性もあるだけに、鈴木の好セーブには大きな価値がある。
また攻撃面では、FW上田綺世(フェイエノールト)への正確なロングフィードで存在感を発揮。パルマでも同様のロングフィードやロングスローから決定機を演出していただけに、森保ジャパンの攻撃でもオプションのひとつとして評価する声が多い。
最終予選3試合つづけてクリーンシートを達成した鈴木。依然として小久保との競争を期待する声があるものの、サウジアラビア戦のパフォーマンスが日本代表の正守護神に相応しいことを物語っている。