久保建英 写真:Getty Images

 日本代表は日本時間10月11日未明に行われたFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で、サウジアラビア代表に2-0で勝利。先制ゴールを奪ったMF鎌田大地(クリスタル・パレス)など、攻撃陣が機能したなか、MF久保建英(レアル・ソシエダ)の起用法も話題に。以前から代表招集による長距離移動の問題も議論の対象となっていただけに、森保一監督の配慮があったと考えられる。

 久保は今季も所属先のソシエダで主力選手として活躍。4日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)アンデルレヒト戦で後半キックオフからピッチに立ったほか、7日のラ・リーガ第9節アトレティコ・マドリード戦ではフル出場。連戦による疲労蓄積もあるとみられる中、代表活動に参加している。

 過去3度のアウェイゲームで、いずれも0-1と敗れていたサウジアラビア戦だが、森保監督はMF南野拓実(ASモナコ)と鎌田をシャドウ(前線1トップの背後)に配し、MF堂安律(SCフライブルク)とMF三笘薫(ブライトン)をウイングバックでスタメン起用。久保は2-0とリードで迎えた88分、堂安に替わって途中出場した。

 ピッチに立つ際、どこか複雑な表情を浮かべていた久保。ネット上では同選手の起用法を巡って賛否含めて様々な意見が噴出。森保監督への批判が見受けられるほか、オーストラリア戦でのスタメン起用を求める声も挙がっている。

 ただ一方で、久保をはじめ海外組が代表ウィークでつねに長距離移動や過密日程等による疲労と向き合っていることを考慮する必要もあることは確かだ。

 日本代表招集による長距離移動を巡っては、久保が2023年10月の国際親善試合カナダ戦を前に、所属クラブでの連戦やスペインから日本への移動に対して「正直きつい」と漏らしたことで話題に。MF伊東純也(スタッド・ランス)は2023年11月、所属クラブの会見で「日本からフランスへ帰って来た時は少しキツイですけど、ある程度慣れているので大丈夫です」と語っていた。