これらの背景を経て、2024年6月にDUDEの斬新なアイデアに賛同した『ハインツ』と、スポーツブランド『Kappa』が史上初のコラボで仕上げた『パニナリ・ユニフォーム』が完成。イタリアのサッカー文化を支えている屋台シェフたちは、彼らのピッチ(屋台)でサッカー選手さながら“パニナリFC”のユニフォームエプロンを着用し、パニーニを仕上げるというわけだ。

このユニフォームエプロンは本格的なユニフォームの要素を盛り込んだ高機能エプロンで、ケチャップのシミも付きにくい撥水加工になっているというから驚きだ。また、実際のサッカーユニフォーム発表同様、屋台シェフであるパニナリFCメンバーが2024/25シーズンのユニフォームエプロンを着こなし、抜群のスピードでパニーニにケチャップを流し込むプロモーション映像も全世界に公開された。『パニナリ・ユニフォーム』の制作について、DUDEシニア・アート・ディレクターのアントニオ・ガンビーノ氏は次のようにコメントしている。

「このプロジェクトは、ハインツ・イタリアのチームが即座にこのアイデアに惚れ込み、一貫して揺るぎないサポートを提供してくれたからこそ実現しました。ユニフォーム開発における私たちの第一目標は、歴史的で国際的に認められたテクニカル・パートナーと独占的にコラボレーションすることでした。Kappaは私たちにとって夢のようなパートナーであり、最初から彼らの熱意と関心を感じ本当に感激でした。イタリアを代表するユニフォームの数々を手がけた同パートナーと手を携えてデザインするチャンスは滅多にないと思います」


「最大の挑戦と感じたのは、美しさだけでなく機能性も兼ね備えたパニナリ用ユニフォームを作ることでした。実際にシェフ達に着てもらいテストした結果、満足いくものができたと胸を張って言えます。次なるステップはリリース用のプロモーションビデオと写真でした。私たちはエプロンを本物のユニフォームのように見せたいと考えていたので、クラブが毎年どのような発表をしているか研究するのに多くの時間を費やしましたし、それは魅力的なプロセスでした。文化、情熱、歴史、ファッション、帰属意識など、シンプルなサッカー・ユニフォームの背後にある世界は驚くべきものです」