これだけ勝ち点の少ない中に多くのクラブがいると、当然残りの7試合で直接対決も増える。その分、この状況が最終節まで続いた場合には最後の最後で大きく順位の入れ替わるドラマチックな展開も容易に想像できてしまう。

わずかな差ではあるものの、富山を除いたプレーオフ圏内にいる3クラブのうち、残りのカードで最も勝ち点の積み上げに苦労しそうなのは6位につける福島ユナイテッドか。次節は首位大宮との対戦が組まれており、さらにその次も富山との対戦。ここで連敗となれば一気に順位を下げる危険性もある。2つのカードとも今季の対戦では大きな差を見せられてはいないが、自動昇格のかかったゲームになる相手のため苦戦は必至だ。

一方で、残る2クラブも今季の戦績を見ると楽観視はできない。終盤下位との連戦になる北九州は、7つすべてが前半戦で勝てていない相手。苦手意識とまでいかずとも、先制される展開ともなればメンタル面で一気に不利になる恐れがある。沼津についても7つのカードの戦績は2勝1分4敗。現時点で下位に沈むカマタマーレ讃岐やAC長野パルセイロにも前半戦では敗れており、ここを勝ち点に結び付けられるかがプレーオフ圏に生き残れるかの分水嶺になるだろう。


ツエーゲン金沢のサポーター 写真:Getty Images

虎視眈々とプレーオフ圏入りを狙う7クラブ

残りの対戦カード

  • FC大阪:奈良、北九州、宮崎、岐阜、YS横浜、相模原、八戸
  • 松本山雅:金沢、鳥取、YS横浜、宮崎、岩手、琉球、沼津
  • SC相模原:琉球、YS横浜、福島、富山、奈良、FC大阪、鳥取
  • ヴァンラーレ八戸:北九州、奈良、琉球、讃岐、長野、富山、FC大阪
  • ツエーゲン金沢:松本、沼津、北九州、岩手、福島、鳥取、奈良
  • FC琉球:相模原、長野、八戸、今治、大宮、松本、岐阜
  • ガイナーレ鳥取:岩手、松本、富山、大宮、今治、金沢、相模原