2024明治安田J3リーグは第31節までが終了。残り7試合となる中で、J2昇格をめぐる上位争いは激しさを増している。ここまでは、1年でのJ2復帰を狙う大宮アルディージャが圧倒的な強さを見せ続け首位を独走。それを昨年惜しくも昇格を逃したFC今治とカターレ富山が追う展開となっている。
一方で、富山を含めJ2昇格プレーオフへの進出を懸けた争いは大混戦。現時点では、プレーオフ圏の6位から残り試合数以下の勝ち点7差以内には13位のガイナーレ鳥取までが入るという先の見えない戦いが続いている。ここでは、そんなJ3におけるJ2昇格を懸けた争いを展望する。
昇格と優勝目前の首位
大宮アルディージャの残り対戦カード
- 福島、今治、岩手、鳥取、琉球、岐阜、富山
昨年、クラブ史上初となるJ3降格を味わった大宮アルディージャ。1年でのJ2復帰を目指し戦う今季は、ここまでわずか2敗と圧巻の強さで現在2位とは勝ち点「16」の大差をつけ独走している。前節にも昇格が決まる可能性もあったが、残念ながら奈良クラブを相手に引き分けに終わり次節に持ち越しとなった。それでも圧倒的優位は変わらず、昇格に向けて王手をかけた状況が続く。
昇格を決めるため残りの対戦では、現時点で2位のFC今治と3位富山との対戦もあるが、7試合で差をひっくり返されることは考えにくい。また、優勝についても最大21ポイントしか積み上げできない試合数まで来ていることから、こちらも逆転の目はほぼ無いと言えよう。とはいえ、上位下位ともに混戦模様の今季においては、相手に関わらず前節の奈良戦と同様思わぬ苦戦を強いられる可能性も高い。昇格と優勝が目前に迫る中、最後まで安定感を保ちつつ来シーズンに向け自信を深める結果で終えられるか注目だ。
白熱の自動昇格圏争い
残りの対戦カード
- FC今治:YS横浜、大宮、岐阜、琉球、鳥取、讃岐、宮崎
- カターレ富山:宮崎、福島、鳥取、相模原、岐阜、八戸、大宮