佐野航大 写真:Getty Images

 マインツ所属MF佐野海舟の実弟であるU23日本代表MF佐野航大は、オランダ1部NECナイメヘンでプレー。同クラブのテクニカルディレクター(TD)を務めるカルロス・アルバース氏が、佐野の去就に言及している。

 AFC U20アジアカップ、FIFA U-20ワールドカップ出場の実績を持つ佐野航大は、2023年夏にファジアーノ岡山からナイメヘンへ完全移籍。海外挑戦1年目の2023/24シーズンは公式戦30試合の出場で5ゴール3アシストを挙げ、2024年1月以降はサイドアタッカーとしてレギュラーに定着。今季は昨季とは異なりインサイドハーフで起用されることが多いなか、ここまでリーグ戦6試合の出場で1ゴールと結果を残している。

 一方、アルバース氏はかつてFCフローニンゲンのチーフスカウトとして、2017年にガンバ大阪から日本代表MF堂安律の獲得に携わったほか、2019年にはAZアルクマールのチーフスカウトとして名古屋グランパスから日本代表DF菅原由勢を引き抜き。2022年11月のナイメヘン入り後も日本代表FW小川航基、佐野、DFファン・ウェルメスケルケン・際(現川崎フロンターレ)、FW塩貝健人の獲得を手掛けている。

 日本人選手に精通した人物として知られているアルバース氏だが、10月9日に米メディア『ESPN』のポッドキャスト番組『Drawing Money』に出演した際、佐野について以下のように語ったという。

 「佐野は年齢が若いという点で非常に興味深い選手だ。複数のポジションでプレーできるし、さらに良くなっている。ナイメヘンは彼の売却でかなり儲かるだろう。他の方法(選手)だと儲けるのは厳しい」

 ステップアップ移籍でナイメヘンに巨額の移籍金をもたらす可能性があるという佐野。ナイメヘンとの契約を2028年6月まで残している同選手の去就を巡っては、オランダ紙『AD』が2024年3月の時点でPSVアイントホーフェン、アヤックス、日本代表FW上田綺世擁するフェイエノールトを移籍先候補に挙げていた。