最前線では、前回も招集された上田綺世(フェイエノールト)と小川航基(NECナイメヘン)に加え、今夏広島から海外移籍を果たした大橋祐紀(ブラックバーン・ローバーズ)が初選出された。より得点力アップが期待されるメンバーとなっているが、国内にも高い得点力や前線でのチャンスメイクに長けた選手は多くいる。

まずは今季よりリーグ連覇を狙う神戸へ移籍し、現時点で9ゴールを挙げている宮代大聖。途中怪我での離脱があった上でこの数字をマークしており、万全の状態が続いていたならすでにチームトップスコアラーとなっていても不思議はなかった。また、2021シーズン以降は毎年所属チームが変わった中でも多くのゴールを奪っていることから、順応性の高さも証明している。次に現在日本人選手の中でリーグトップタイとなる15ゴールをマークしている山田新も代表で見てみたい選手の1人だ。前半戦は連勝もなく勝ち点の伸び悩んだ川崎だが、後半戦に入り山田がスタメンでの出場機会を増やすと3連勝などで復調の兆しが見えた。山田自身も第20節以降に怒涛の勢いでゴールを重ね、後半戦だけで既に10ゴールを挙げている。まだ24歳という将来性も含め、招集に期待のかかる選手だ。

最後に下位に沈む京都を支える原大智も十分候補になり得る。長身を活かした安定感のあるポストプレーはもちろん、高いシュート技術や背後への抜け出しなど武器は多彩。周囲を活かしつつ自身も活きるプレーができることは、前線に強力なアタッカーの多い今の代表との親和性も高いに違いない。