一方、これまで未招集の選手からは早川友基と一森純を挙げたい。両者ともにJリーグ上位勢のクラブで正守護神を務める選手だ。早川は足元の技術にも優れ、高精度のフィードやパントキックからのチャンスメイクも可能。一森は今季相手の決定機で高いセービング力を発揮し続けており、リーグトップタイとなる失点の少なさを誇るG大阪で最後の壁として君臨している。
DF(ディフェンダー)
- 中野就斗(サンフレッチェ広島)
- 荒木隼人(サンフレッチェ広島)
- 関川郁万(鹿島アントラーズ)
- 中谷進之介(ガンバ大阪)
- 初瀬亮(ヴィッセル神戸)
- 大畑歩夢(浦和レッズ)
- 畑大雅(湘南ベルマーレ)
- 福田心之助(京都サンガ)
9月シリーズに引き続き、望月ヘンリー海輝と高井幸大が選出され、怪我で不参加となった高井に代わって招集されたのも関根大輝と国内組にも多くチャンスが回ってきている守備陣。それだけに、今後もJリーグ各クラブで活躍する選手の招集に期待が膨らむ。
その中でも、特にA代表に近い存在と言えるのが中野就斗だ。今季はここまで33試合すべてに出場しており、チーム内で最も多くスタメン出場を果たしていることからも存在の重要性がうかがえる。守備だけでなく機を見た攻撃参加も魅力で、多くのチャンスを生み出していることも代表で早く見てみたいと思える要素だ。また、過去に招集歴のある選手では荒木隼人と中谷進之介を挙げたい。ともに上位クラブを支える守備の要であり、特に対人のスキルや空中戦で存在感を見せている。同じく強さという面では関川郁万も十分代表に値すると言えよう。屈強なフィジカルで日本代表経験もある植田直通と2人で鹿島の守備を支え、縦パスやフィードでチャンスを作れる点も魅力だ。
サイドバックでは、パリ世代から畑大雅と大畑歩夢の2名を推したい。畑は残念ながら五輪出場は叶わなかったが、クラブでは負傷離脱した時期を除き主力として活躍。縦への突破や繊細なパスやシュートで攻撃を活性化させている。一方で五輪出場を果たした大畑は、小柄ながらも対人に強く豊富な運動量でチームへの貢献度も高い。運動量という面では、大卒2年目の福田心之助も将来が楽しみな選手。ゲーム終盤でも惜しみない上下動で攻守に存在感を示し、精度の高いクロスや強烈なミドルシュートで相手ゴールを脅かす働きが魅力だ。もう1人、昨年の神戸優勝における立役者の1人でもある初瀬亮も挙げたい。質の高いキックはクロスやセットプレーの場面で大いにその真価を発揮しており、今季もここまで7つのアシストでチームの武器となっている。また、残念ながら今月頭に負傷が発表された鹿島アントラーズの大卒ルーキー濃野公人も今後代表に名を連ねてほしい選手の1人であることを言い添えておきたい。
MF(ミッドフィルダー)
- 川辺駿(サンフレッチェ広島)
- 河原創(川崎フロンターレ)
- 秋山裕紀(アルビレックス新潟)
- 脇坂泰斗(川崎フロンターレ)
- 東俊希(サンフレッチェ広島)
- 佐々木大樹(ヴィッセル神戸)
- 名古新太郎(鹿島アントラーズ)
- 山田楓喜(東京ヴェルディ)
- 荒木遼太郎(FC東京)