かつてヴィッセル神戸でプレーしていたMFアンドレス・イニエスタは、10月8日に現役引退を表明。元スペイン代表選手に対する労いのメッセージが相次ぐなか、ジュビロ磐田所属MFジョルディ・クルークスが、セレッソ大阪時代におけるイニエスタとの交流について語っている。
2022シーズン終了後にアビスパ福岡からC大阪へ完全移籍したクルークス。ベルギー紙『HBVL』が8日に伝えたところによると、同選手はC大阪時代にイニエスタ家と同じマンションで暮らし、家族ぐるみでの付き合いがあったという。
2024年7月にC大阪から磐田へ完全移籍したクルークスだが、『HBVL』のインタビューに応じた際、プライベートにおける付き合いやイニエスタからの粋な計らいを明かしている。
「イニエスタ家には4人の子供がいて、僕の家庭には3人の子供がいる。僕がセレッソ大阪にいた頃はみんな同じインターナショナルスクールに通っていたし、お互いの誕生日パーティーをみんなで祝っていたんだ。イニエスタが神戸退団、ドバイ(UAEのエミレーツ・クラブ)移籍を決めた時、彼は忙しすぎて僕の子供の誕生日パーティーに参加できなかった。だけどパーティーが終わる直前に立ち寄ってくれて、プレゼントを渡してくれた。そういう些細なことが、彼の人間性を物語っているよ」
クルークスのJリーグ初挑戦は2021年。オランダのローダJCから福岡へ移籍したが、移籍決断の理由に当時神戸でプレーしていたイニエスタの存在があったという。
「僕はずっとイニエスタのことをリスペクトしていた。突然、日本からオファーが届いた時、イニエスタが日本でプレーしていることは知っていたよ。(神戸戦で)彼には他の選手に見えないものが見えている、視野の広さが最も優れた能力であると、僕はすぐに感じたね」
「イニエスタと初めて対戦した時、僕は試合中にユニフォーム交換を頼んだ。すると、彼は『君のユニフォームが欲しいよ』と返してくれたし、試合後にロッカールームへユニフォームを持ってきてくれたんだ」と、振り返ったクルークス。スパイクを脱いだレジェンドに賛辞を送っている。