かつてV・ファーレン長崎やベガルタ仙台を指揮していた手倉森誠氏が、タイ1部BGパトゥム・ユナイテッドの監督を解任されることが決定的だと、現地メディアが報道。サンフレッチェ広島から期限付き移籍のMF野津田岳人やタイ代表MFチャナティップ・ソングラシンらを指導していたが、2024/25シーズンなかばでチームを去るという。
手倉森氏はベガルタ仙台、U23日本代表、V・ファーレン長崎を指揮したほか、2018年には西野朗監督率いる日本代表のコーチとしてFIFAワールドカップ・ロシア大会に参戦した実績の持ち主。2021シーズン限りで仙台指揮官を退任した後もフロントスタッフとしてクラブに留まる予定だったが、2022年1月に突如パトゥムの監督に就任したことで注目を集めていた。
2022/23シーズンのタイ1部リーグで開幕ダッシュに失敗して解任された手倉森氏だが、その後もタイ国内で活動。2023年5月から12月はじめまでガンバ大阪と提携しているタイ1部チョンブリFCを率いると、12月25日に再びパトゥムの監督に就任する。
手倉森監督のもと、2023/24シーズンのリーグ戦を4位で終えたパトゥムだが、今季はここまで4勝2分2敗。首位のブリーラム・ユナイテッドから勝ち点5差の5位につけている。
しかし10月8日になって、手倉森監督の解任が決定的だと、『サイアムスポーツ』をはじめタイ国内の複数メディアが一斉に報道。監督交代の理由について「今季序盤の戦いが印象に残るものではなかった。ファン・サポーターは直近数試合の出来に不満を抱いている」と伝えている。
なお手倉森監督は、2024年8月25日に行われたタイ1部リーグ戦でGK退場処分を巡り、試合後に「不公平だ」などと審判を批判。現地複数メディアの報道によると、タイサッカーのイメージダウンにつながるとして、日本人指揮官に10万バーツ(約44万円)以上の罰金が科されたという。