今季、開幕直後から3連敗を喫するなど不穏なスタートなった川崎フロンターレ。以降も勝ち点が伸び悩み、現在は上位勢から大きく離され10位につけている。そんな苦しいチーム状況の中、新たなエースとして台頭してきたのがFW山田新だ。
今季前半戦は途中出場が多かったが、それでも第19節までに5ゴールをマーク。後半戦に入ってからはスタメンでの出場機会を増やし、第24節から3試合連続となる複数ゴールでチームの連勝にも大きく貢献している。自身で突破を図れることはもちろん、ゴール前でのこぼれ球や流れて来たボールに対する反応の速さもゴール数を増やせている要因の1つ。とりわけゴール前のシーンを多く作れる今のA代表においては、間違いなく最後の決定的な仕事ができる可能性が高いことから、今後の招集が楽しみな選手の1人だ。
原大智(京都サンガ)
夏以降、得点力が上昇した京都サンガ。6月の加入以降、10ゴールを挙げて一気にチームトップスコアラーとなったFWラファエル・エリアスの存在も大きいが、昨年夏の加入からチームの攻撃を牽引するFW原大智の活躍もまた忘れてはならない。
長身を活かしたポストプレーはお手のもの。もちろんその高さはゴール前でも活き、セットプレーからの豪快なヘッドも大きな魅力だ。加えて冷静さやシュート技術の高さも光る。エリア付近でも相手を見ながらプレーでき、チャンスシーンを確実に活かせる能力はA代表の主力と比較しても引けを取らないと言えよう。若くして海外移籍を果たし、2021/22シーズンにはベルギーのシント=トロイデンVVで8ゴールをマークするなど経験・実績ともに申し分ない。日本に帰ってきても安定した活躍を見せ続けていることから、今後のA代表デビューが楽しみだ。