日本サッカー協会(JFA)は10月3日、FIFAワールドカップ26(北中米W杯)アジア最終予選のメンバー27名を発表した。先月行われた中国戦とバーレーン戦の2試合では、いずれも日本がゴールラッシュで大勝を収めている。しかし、今回は10月11日にサウジアラビア戦、同15日にオーストラリア戦とアジアで強豪国と言われるライバルたちとの連戦になるため、予選突破に向けて1つの山場となるだろう。
そんな中招集された27名は、多くが9月シリーズと同様のメンバーとなっているが、一部に変更が見られた。そのうちの1人、今回が代表初招集となったのが今夏イングランドのブラックバーン・ローバーズへと移籍したFW大橋祐紀だ。今季サンフレッチェ広島の新戦力として開幕を迎えた大橋は、開幕戦でいきなり2ゴールを挙げると移籍するまでの22試合で11ゴールをマーク。海外へ移籍後もゴールを量産しており、誰もが納得する活躍を見せての初招集となった。
Jリーグで夏まで活躍していたストライカーの初招集を受け、改めて国内に目を向けると、大橋と同様ゴールを量産している選手は数多くいる。ここでは、次回以降に招集が期待できるであろうJリーグを代表するFWを5名紹介していく。
木村勇大(東京ヴェルディ)
今季京都サンガから東京ヴェルディへ期限付き移籍中のFW木村勇大。16年ぶりにJ1を戦うチームの主力として、多くの出場機会を確保している。ここまでに挙げた10ゴールは、現時点でチームトップの数字。後半戦に入って以降はゴール数が伸び悩んでいるものの、武者修行先で確かな結果を残している。
185cmと高さもあることから、前線で相手を背負ってのプレーもこなせる。それでいて背後へ抜け出す動き出しも得意。相手DFからすれば対応に苦慮する存在であることは間違いない。残念ながらパリ五輪代表メンバー入りは果たせなかったものの、今季前半戦の活躍ぶりを見れば選ばれていたとしても納得のいくものだったと言えよう。10月シリーズの代表メンバーには選出されなかったが、すでに同世代のFW細谷真大はA代表でも常連になりつつある。今後は比較対照としてその座を脅かすべく、木村のさらなる成長にも期待したい。