町田ゼルビアは10月5日に行われた明治安田J1リーグ第33節で、川崎フロンターレに1-4と大敗。日本代表GK谷晃生にキックミスがクローズアップされているが、両クラブOBの鄭大世氏は川崎所属DF三浦颯太のゴールシーンにおける問題点に着目している。
町田は13分に先制ゴールを奪うも、28分に中央左サイドでボールを奪われると、ボールを素早く右サイドへ展開される。そしてボールがFWマルシーニョに渡ると、同選手は自陣からの敵陣ペナルティエリアまで駆け上がった三浦にスルーパス。三浦がワンタッチで左足からシュートを放ち、豪快にゴールネットを揺らした。
さらに町田は38分、ゴールキックで谷のパスがカットされると、MF脇坂泰斗のダイレクトパスを受けたMF山田新のループシュートから失点。48分にPKから追加点を許すと、71分にも再び谷のキックミスをきっかけに失点した。
インターネット動画配信サービス『DAZN』制作番組「やべっちスタジアム」では、鄭大世氏が試合内容を分析。「町田は勝ち続けていた時にできたことが、今できていない。川崎は良かった時にできたことが、今できている」とした上で、三浦が同点ゴールを決める直前のシーンについて以下のように解説している。
「町田はあそこ(敵陣)でボールを奪われると思った瞬間、相馬勇紀が歩いている。(自陣右サイドでぽっかり空いた)スペースを埋めていたら、川崎はもっと遠回りして逆サイドに展開するので時間がかかる」
相馬の帰陣のタイミングが遅れたことを、失点の原因に挙げた鄭大世氏。マークの受け渡しが機能しなかったことも指摘した上で、「望月ヘンリー海輝のスライドが間に合わなかったから、三浦がフリーになった」と守備陣の連係ミスにも言及したが、2失点目以降に起こった谷のキックミスには触れていない。