横浜F・マリノス 写真:Getty Images

 韓国1部・光州FCはAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)で横浜F・マリノス、川崎フロンターレとJリーグ勢相手に連勝。しかし韓国サッカー界の抱えている問題により、次節のホームゲームの試合会場が変更。長距離移動を余儀なくされるだけに、韓国国内では決定に対する不満も漏れているという。

 韓国では、以前から多くのスタジアムでピッチコンディションが大幅に悪化。2024シーズンからFCソウルでプレーしている元イングランド代表MFジェシー・リンガードや、同年夏にジュビロ磐田から大田ハナシチズンへ復帰したFW石田雅俊がプレーへの影響を訴えるなど、深刻な問題に発展している。

 また9月17日に行われたACLE開幕節では、光州FCがホームスタジアムで横浜FMと対戦。韓国メディア『MKスポーツ』によると、横浜FMのジョン・ハッチンソン監督は試合後のインタビューで「芝に問題あったが、このピッチでプレーするしかなかったし、それがアジアサッカー連盟(AFC)の選択だった。誰かに全責任を負わせることはできない」と述べたという。

 またACLE開幕節の蔚山HD対川崎では、両クラブとも前日練習を試合開催スタジアムで行わず。韓国メディア『ベストイレブン』は、背景にスタジアムの劣悪なピッチコンディションがある」とした上で、「ピッチコンディションの悪さが、ACLEを通じて世界に伝わってしまう。韓国の恥を晒すので残念」と嘆いていた。

 こうしたピッチコンディションを巡る問題により、10月22日開催のACLE第3節・光州FC対ジョホールの試合会場が、光州ワールドカップ競技場から龍仁ミルスタジアムへ変更。アジアサッカー連盟(AFC)の決定に対して、韓国メディア『CBS』は「230km離れた場所でホームゲーム?光州FCにとって、アウェイゲームと変わらない」と反発している。