トニー・ポポヴィッチ監督 写真:Getty Images

 オーストラリア代表チームを率いるトニー・ポポヴィッチ新監督は、10月4日に行われた2026FIFAワールドカップアジア最終予選に挑むメンバー発表の後に意気込みを語り、15日に行われる日本代表戦に向けた準備が進んでいることを強調した。

 9月はバーレーン代表に敗れ(0-1)インドネシア代表(0-0)と引き分けるなど、低調なパフォーマンスを見せたオーストラリア。グラハム・アーノルド監督が同月20日に辞任し、23日にポポヴィッチ新監督が就任した。同監督は選手たちのクオリティに自信を持ち、キャンプでの改善に期待しているようだ。

 ポポヴィッチ監督は日本が近年大きく進化していることに注目。「最近の日本の試合では、先発11人全員が海外でプレーしており、国内クラブの選手は含まれていない。これは日本がどれだけ進化したかを示している」と高く評価している。日本は3バックを採用していることも把握しており、オーストラリア側もそれに対する戦術を準備しているということだ。

 まずは10日に予定されている中国代表戦に集中する姿勢を見せ、「最初の試合に全力を注ぎ、次に日本戦に備える」と語り、W杯アジア最終予選突破に向け一歩一歩準備を積み重ねていくことの重要性を強調した。

 また、同監督はチームの現在の状況についても触れ、9月は改善されるべき点が多かったが、選手たちが代表として誇りを取り戻し再び最高のプレーを見せる準備が整っていると述べた。特にケガから復帰したMFライリー・マッグリー(ミドルズブラ/イングランド2部)やMFアルディン・フルスティッチ(サレルニターナ/イタリア2部)の存在により、攻撃面での創造性が大きく向上すると見込まれている。

 日本との対戦は、ポポヴィッチ新監督就任により、オーストラリア代表がどれほど変化を遂げ、強化されたのかを示す重要な試合となることから、オーストラリア国内ではいつも以上に高い注目が集まっているようだ。