ベルギー1部リーグ第10節のシント=トロイデンVV(STVV)対KAAヘントは、10月6日に大王わさびスタイエンスタジアムで開催予定。日本代表MF藤田譲瑠チマ、GK小久保玲央ブライアン、DF谷口彰悟(いずれもSTVV)、DF渡辺剛(ヘント)ら複数名の日本人選手がスタメン出場する可能性もあるだけに、再び現地メディアから批判が飛ぶかもしれない。
STVVには小久保、藤田、谷口、DF小川諒也、MF山本理仁、MF伊藤涼太郎と日本人選手6名が在籍しており、いずれも主力選手としてプレー。ヘント所属の日本人選手では、GKシュミット・ダニエルこそ出場機会に恵まれていないものの、渡辺が守備陣の中心選手として活躍。2024年夏に浦和レッズから完全移籍加入のMF伊藤敦樹も、直近のリーグ戦3試合でスタメン出場と序列を上げている。
それだけに、STVV対ヘントでは最大8名の日本人選手が揃ってスタメン出場する可能性も。日本のサッカーファンにとっては見応えのある一戦となりそうだが、現地では対照的な見方もあるという。
今季のベルギー1部リーグでは、9月1日に行われたKVコルトレイク対STVVで、MF金子拓郎、MF高嶺朋樹、DF藤井陽也(いずれもコルトレイク)など日本人選手9名がプレー。ベルギーメディア『HUMO』は「日本人選手が多くいると、我々のサッカーではなくなる。面白くない」「ベルギーにこれほど多くの日本人がいても誰も得をしない」「日本人選手とプレーするのが好きな人はいない」などと、両クラブに手厳しかった。
また同メディアは、ベルギー人の若手選手を育成に注力すべきだとして、日本人選手の獲得に積極的なベルギー国内クラブの補強戦略を批判。現地のファン・サポーターからも「日本人選手ばかりだと、ベルギー人が育たない」「日本人選手ばかりで試合が楽しくない」「日本人選手は嫌い」といった批判が挙がっている。