ベルギー1部KAAヘント所属DF渡辺剛は、10月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選でも日本代表に招集されず。一部から異論が湧き起こっているほか、およそ1年3か月ぶりに選出されたスイス1部グラスホッパー所属DF瀬古歩夢が比較対象となっている。
渡辺は2021年12月にFC東京からKVコルトレイクへ完全移籍すると、2022/23シーズンにベルギー1部リーグ全試合でフィールドプレーヤー唯一のフルタイム出場という偉業を達成。2023年6月のヘント移籍以降も主力選手として活躍しており、今季もここまでリーグ戦全試合でスタメン出場。10月3日のUEFAヨーロッパカンファレンスリーグでは、強豪チェルシーからゴールを奪うなど存在感を発揮している。
日本代表での活躍も期待されている渡辺だが、2024年1,2月のAFCアジアカップを最後に招集されず。DF冨安健洋(アーセナル)、DF伊藤洋輝(バイエルン・ミュンヘン)の代役候補として推す声も挙がっていたが、10月の最終予選でもメンバーに名を連ねなかった。
ネット上では「渡辺剛がなぜ呼ばれないのか不思議」「ヘントもベルギー1部で2位なのに…」「森保監督から嫌われているのか?」といった声が。森保一監督が3バックシステムを採用しているだけに、「ヘントも3バックで戦っていることを踏まえると、渡辺剛はうってつけの存在なのでは?」という指摘も見受けられる。
その森保監督は2023年3月、キリンチャレンジカップの代表メンバー発表会見で、FW古橋亨梧(セルティック)を招集しなかった理由を訊かれると、「リーグのレベルや置かれている状況もあったり、いろんなことを考えての招集です」とコメント。選考基準のひとつとして、リーグレベルを重視していることを明かしていた。
それだけにファン・サポーターの間では、渡辺と瀬古の比較も盛んに。「瀬古よりも渡辺を呼ぶべきだったと思う」という意見の他に、「スイス1部よりも、ベルギー1部の方がリーグレベル上なのでは?」などと、森保監督の過去発言に注目した上で矛盾点を指摘するコメントもある。