ブラジル人FWルーカス・ブラガは、ブラジル2部サントスから清水エスパルスへ期限付き移籍中。2024年7月のスタッド・ランス戦ではFW伊東純也、FW中村敬斗を凌駕するプレーで話題を呼んでいたが、去就決着は近いとみられる。
2024年1月末に清水へ加入したルーカスは、今季ここまでリーグ戦28試合のスタメン出場で8ゴールをマーク。サイドでレギュラーに定着すると、7月27日開催のランス戦では伊東と中村がノーゴールに終わったなか、2ゴールを奪っている。
元日本代表MF乾貴士らとともに、J1昇格を目指す上で必要不可欠な戦力となっているルーカスだが、今オフの去就は現時点で未定。2024年夏にメキシコ1部クルブ・ネカクサとケレタロなど複数クラブからの関心が報じられていた。
またサントスの専門サイト『santistas』は8月28日、ルーカスとサントスの契約期間が2026年4月まで残っているとした上で、買い取りオプションの設定額が150万ドル(約2億2000万円)であると報道。サントスが同選手の保有権の50%を有していることもあわせて伝えていた。
するとブラジルメディア『Bola Vip』は10月3日に同選手の去就を特集。「彼は日本で本調子を取り戻した。絶対的なスターターである」などと清水での活躍ぶりに触れた上で、以下のように綴っている。
「ルーカスはサントスに復帰しないだろう。清水は完全獲得を試みている。ただブラジル国内の他クラブが彼の獲得に興味を示していることを忘れてはならない」
「サントスの会長は2025年の1部リーグ復帰を前に、余剰戦力を一掃する必要があると認めた。『(1部復帰という)目標を達成した場合に何をすべきか、すでに決めている』と語った」
サントスで構想外となり、清水へ期限付き移籍したルーカス。サントス会長の言葉を踏まえると、同選手の退団は既定路線だ。一方、清水には10月6日のリーグ戦でJ1昇格が決まる可能性が。J1昇格がルーカス完全獲得を後押しするかもしれない。