一方で現在11位の藤枝は直近2連敗と失速。それまでは3連勝していただけに、プレーオフ進出に向けこのタイミングで2試合を落としたことは悔やまれる。また、ここからの5試合は上位勢がメインとなることから、このまま下降線をたどる可能性も十分にある。さらに、5つの対戦カードにおける今季の戦績は1勝4敗。うち2試合は3点差以上をつけられる大敗を喫しており、厳しいゲームが予想される。とはいえ、白星が必要なことに加えライバルを直接叩けるという状況は選手のモチベーションアップにもつながるはず。特に現時点で6位につける千葉に勝利することで、それまでに勝利を重ねていれば逆転の可能性が一気に高まる。そのためにも、まずは次節のいわき戦で前半戦大敗の雪辱を果たし連敗を止めることが最重要だ。


Jリーグフラッグ 写真:Getty Images

追いついても逆転困難な要素

3クラブとも、わずかに残るプレーオフ進出の可能性に懸けるため、残り5試合は全勝を求められることに変わりはない。しかし、仮に勝ち点で追いついたとしても、現時点で6位につける千葉と争う場合には得失点差という大きな壁が立ちふさがる。現在千葉の得失点差はプラス21と上位3チームに次ぐ数字。山口、秋田、藤枝ともに今から逆転することはほぼ不可能だろう。となれば勝ち点で上回るよりほかない。

ここから5連勝を目指しつつ、ライバルたちの結果を見守り続けなければならないラスト5試合。選手たちはもちろん、ファンやサポーターにとっても緊張が続くシーズン最終盤となりそうだ。