現在の順位や残りの対戦カードを見ると、優勝争いは清水が優勢だろう。しかし、難しい相手との対戦が懸念になるとはいえ、今季リーグ最少失点を誇る横浜FCは確実に勝ち点を稼いでくる可能性が高い。残り5試合、相手の勝敗に関わらずどれだけ目の前の相手から白星を挙げられるか。昇格決定と優勝のためには、両クラブともこれまで以上に勝負強さが求められる。
無風地帯?の3位
残りの対戦カード
- V・ファーレン長崎:大分、秋田、鹿児島、千葉、愛媛
9月29日の第33節でファジアーノ岡山との上位直接対決に敗れた3位V・ファーレン長崎。それでもまだ4位岡山とは勝ち点差5と開きがあり、さらにプレーオフ圏外の7位モンテディオ山形との勝ち点差は9となっている。残り試合数を考えればプレーオフ進出については安全圏にいると言えよう。一方で、自動昇格圏の2位横浜FCとの差も11と離れていることから、転落の可能性も少ないが浮上の望みも薄い状況に置かれている。
ここからの5試合はわずかに残る自動昇格へ向けて全勝を目指しながら、たとえ叶わずともプレーオフで有利となれるよう3位を死守したい。その上で残りの対戦カードを見ると、残留のかかる大分トリニータや鹿児島ユナイテッド、プレーオフのかかるジェフユナイテッド千葉と難しいゲームが予想される相手も残っている。しかし、残るカードでの今季の戦績は3勝2分と負けがなく、3位の確保に懸念は少なそうだ。
そんな状況で迎える次節の対戦相手は大分。直近2試合では首位を走っていた横浜FCに引き分け、プレーオフに迫る勢いのあった藤枝MYFCから白星を得ており、残留に向けてチームの士気が高い相手だ。前節敗れているだけに、ここで踏みとどまれるかは最終順位を考えたとき重要な意味を持つ。さらに、上位2チームの昇格決定や大分の残留争いでの優位性維持など、長崎のみならずリーグ全体に大きな影響を与える重要な1戦となるだろう。連敗を避け、最後まで順位を守るためにも大分戦が分岐点になりそうだ。
勝ち点差5以内で大混戦の5クラブ
残りの対戦カード
- ファジアーノ岡山:甲府、いわき、横浜、藤枝、鹿児島
- ベガルタ仙台:秋田、横浜、愛媛、熊本、大分
- ジェフユナイテッド千葉:群馬、甲府、藤枝、長崎、山形
- モンテディオ山形:山口、清水、熊本、水戸、千葉
- いわきFC:藤枝、岡山、水戸、清水、群馬