まさに青天の霹靂だ。明治安田J2リーグで首位を走り、次節の水戸ホーリーホック戦(10月6日・ケーズデンキスタジアム水戸)での結果次第ではJ1昇格が決まる清水エスパルスは、10月2日、20歳のFW森重陽介との契約を双方合意の上で解除したと発表した。
森重は、東京ヴェルディジュニアユースを経て、日大藤沢3年時には全国高校サッカー選手権で大会得点王を獲得し、2023年に鳴り物入りで清水入りした。新入団直後の同年2月26日、J2第2節のファジアーノ岡山戦(0-0)で早くもプロのピッチに立った。身長198センチを誇る期待の大型ストライカーだったが、リーグ、カップ戦通算5試合の出場にとどまり、未だプロ初ゴールはない。今2024シーズンも天皇杯1試合の出場のみで、センターバックへのコンバートに取り組んでいる最中の“事件”だった。
清水側は「社会規範、チーム規律に抵触する事実があったため森重陽介選手を謹慎としていましたが、このたび双方合意により選手契約を合意解約することが決定いたしました」と発表するにとどまり、森重の具体的な規律違反の内容には触れなかった。
しかし、それによってファンやサポーターの間では、様々な憶測が広がる事態になっている。それ以前に、森重が謹慎処分となっていたことを知らなかったファンがほとんどだった。
「一方的な契約解除」ではなく「双方合意」であることから、森重が何らかの罪を犯したとは考えにくいが、契約解除にまで至ったことで、チームの風紀を乱すような態度や行動を繰り返し反省の色も見せなかったと考えるのが自然だろう。
SNS上では「未成年のユース選手を連れてパチンコ店に行った」という噂も流れたが、仮にそれが事実なら、明らかに法律違反であり、一方的に解雇する理由になり得るだろう。森重のインスタグラムにも問題になりそうな投稿はなく、一体、何があったのかという疑問しか残らない。