2022年後半、ロナウドはイギリスのジャーナリストであるピアーズ・モーガン氏とのインタビューで、ユナイテッドでの2度目の在籍時(2021-2022)の生活について辛辣な発言をした。その中で、2022年現地10月19日トッテナム・ホットスパー戦でロナウドをベンチスタートさせたテン・ハフ監督にも批判の矛先を向けた。
同試合で監督がロナウドを交代で出場させようとした際、彼は出場を拒否し、大きなニュースとなっている。ロナウドはその年の11月に「彼(テン・ハフ監督)には尊敬の念がない。だから自分も彼を尊敬していない」と公に述べた。
ユナイテッドを退団した後も、2024年に元ユナイテッドのDFリオ・ファーディナンド氏(2015年引退)とのインタビューで再びテン・ハフ監督を批判したロナウド。「ユナイテッドの監督が『プレミアリーグやCLを勝ちとることができない』なんて言うべきではない」と発言した。
ラルフ・ラングニック監督(オーストリア代表)
テン・ハフ監督だけでなく、ロナウドは2022年にモーガン氏とのインタビューで、ラルフ・ラングニック監督についても批判した。「監督でもない人が、どうやってユナイテッドの指揮をとるのか? 彼のことなんて聞いたこともなかった」と、ユナイテッドの暫定監督を務めたラングニック監督に対して強い不満を示した。
ラングニックは2021年にオーレ・グンナー・スールシャール監督の解任後、暫定的にユナイテッドの指揮を執ったが、ロナウドとの関係は当初から緊張していたようだ。原因の1つはラングニック監督の「ゲーゲンプレス」とよばれる高いプレッシングを重視する戦術だった。このスタイルは運動量が求められるため、ロナウドには必ずしも適合しなかったと考えられていた。
さらに、ラングニック監督に対するロナウドの疑念も関係を悪化させた。ロナウドは、ラングニック監督がビッグクラブでの実績が少ないことに不満を抱いており、これが「監督でもない」という批判につながったと見られている。