10月6日に開幕するAFC女子チャンピオンズリーグ(AWCL)は、アジア女子サッカーを世界にアピールする絶好の機会と考えられている。アジアサッカー連盟(AFC)はこの大会を通じて欧米との差を縮めることを目指しており、浦和レッズレディース(WEリーグ)の選手たちもその期待を背負っている。
浦和は昨2023/24シーズンに招待された同テストイベントで優勝を果たし、今年は正式な大会での栄冠を目指す。大会にはアジア各国から12チームが参加し、賞金総額130万ドル(約1億8700万円)が用意されている。この財政的なインセンティブも、女子選手にとって大きなモチベーションとなっているようだ。
浦和のDF遠藤優は「ヨーロッパに比べると、アジアの女子サッカーはまだ確立されていませんが、このような大会があることで、多くの人々が女子サッカーに興味を持つきっかけになると思います」とAFP通信にコメント。浦和が優勝すれば、日本の女子サッカーがさらに世界的に注目されると期待している。また「女子サッカー選手の給料は男子選手に比べてまだ低いですが、こうした大会が選手たちにとっての新たな目標を与えてくれます」と述べたことも伝えられている。
昨シーズンの招待大会では、浦和が韓国の仁川現代製鉄レッドエンジェルズを2-1で破り優勝を飾ったが、決勝戦は一時開催が危ぶまれた。AFCは理由を公表しないまま、3月に決勝戦の中止を通知。しかし最終的には決勝戦が行われた。
浦和のDF石川璃音は「タイトルを目指していたので、決勝がなくなることに大きなフラストレーションを感じましたが、試合が実現して本当に良かった」と振り返り、「アジアの舞台でチャンピオンになり、世界に浦和の力を示したい」と意気込んでいることが、同じくAFP通信で伝えられた。
AFCは今回のAWCLを「アジア女子サッカーにとって新たな夜明け」と位置付け、浦和は「アジア王者」を目標に掲げている。