オランダ1部AZアルクマールは2024年夏、日本代表DF菅原由勢をサウサンプトンへ放出し、後釜としてセレッソ大阪からDF毎熊晟矢を獲得。10月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選に向けての日本代表へ招集される可能性もある中、現地では毎熊の獲得を巡って賛否含めて様々な意見が湧き起こっている。
毎熊はV・ファーレン長崎時代に、サイドバックへポジション転向したことによりブレイク。C大阪時代にもサイドバックの主力選手として活躍すると、2023年9月の国際親善試合・トルコ戦で1アシストと、鮮烈な代表デビューで話題に。2024年1,2月開催のAFCアジアカップでは菅原からレギュラーを奪っていたが、同年3月以降は代表戦から遠ざかっている。
それでも2024年夏にC大阪からAZへ完全移籍すると、2024/25シーズンはここまでオランダ1部リーグ全試合でスタメン出場。UEFAヨーロッパリーグでも好パフォーマンスを発揮している。
新天地で菅原の穴を埋めるだけの活躍を見せている毎熊だが、現地ファン・サポーターの間では同選手に対する評価が割れている模様。AZの専門サイト『AZファンページ』では、毎熊獲得の是非を問う意見が湧き起こっている。
当然ながら、同選手に対する称賛コメントが見受けられるが、一方で「彼は欧州でのプレー経験が無いし、言葉も話せない」「毎熊の獲得に納得できない」「菅原には及ばない」といった否定的な意見も。「トゥウェンテのファン・ルイではなく、移籍金が高額な日本人選手を選んだことが非常にまずい」といった指摘に対して、「日本人選手の方が年俸が安くていい」「日本人選手はコストパフォーマンスが良い」と反論するサポーターもいる。
なお毎熊の移籍金については、オランダメディア『FCアップデート』が2024年6月に「毎熊はC大阪との契約を2年程度残している。AZは移籍金として数百万ユーロを支払わなければならない」と 伝えていた。