エウシーニョ(清水エスパルス在籍時) 写真:Getty Images

 徳島ヴォルティス所属のブラジル人DFエウシーニョは、日本でおよそ10年にわたりプレー。元チームメイトから称賛された一方で、自身の発言によりブラジル国内で注目を集めているようだ。

 エウシーニョは2015年から4シーズンにわたり川崎フロンターレでプレー。サイドバックの主力選手としてJ1連覇に大きく貢献したほか、Jリーグベストイレブンを2度受賞。2019年から3シーズンにわたる清水エスパルスでのプレーを経て、2021シーズン終了後に徳島へ移籍。加入3年目の今季は、ここまでリーグ戦28試合の出場で3ゴール2アシストをマークしている。

 そんなエウシーニョの発言が、ブラジル国民に影響を与えている模様。同国メディア『EU Ideal』は、「日本のアイドルであるエウシーニョが、ポルト・ベリョ市議会議員選挙で、ドウグラス・ロペス候補の支持を表明した」と伝えているが、選手本人はインスタグラムで「僕はポルト・ベリョで生まれ育った。スポーツ界をサポートする候補者を支持したい。僕はスポーツを通じて人生が変わることを証明しているからね」と、ロペス候補支持の理由を綴っているが、これには賛否含めて様々なメッセージが寄せられている。

 一方、日本ではエウシーニョのプレーや性格を高く評価する声が。Jリーグの舞台で対戦経験があり、徳島時代にはチームメイトだったMF島川俊郎(台中FUTURO)は、エウシーニョを自身のベストイレブンに選ぶと、「とにかく対戦していたら嫌な選手だったから、徳島で一緒にプレーするのはすごく嬉しいと思っていた。実際一緒にプレーしてみたら、やっぱりとんでもなかった」と回顧。

 「川崎でタイトルも獲っているし、すごい選手だけど、どこかブラジル人っぽくない。すごく日本文化みたいなものを大切にしている」と、異国の環境に溶け込もうとする同選手の姿勢を評価している。