RCDマジョルカ所属FW浅野拓磨は負傷により、10月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で日本代表に招集されない見込み。FW古橋亨梧(セルティック)の代表復帰待望論が挙がっているが、FW町野修斗(ホルシュタイン・キール)の方が優勢とみられる。
浅野は2023/24シーズン終了後にVfLボーフムを退団してマジョルカへ移籍。新天地でレギュラーに定着していたが、スペイン紙『マルカ』が20日に浅野のコンディション不良を伝えると、リーグ戦2試合つづけてメンバー外。マジョルカのハゴバ・アラサテ監督が「浅野は筋肉に違和感を抱えている」と、同選手の現状を説明している。くわえてスペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が1日に伝えたところによると、同選手は依然として全体練習に参加しておらず、5日に控えるエスパニョール戦の出場も不透明だという。
日本サッカー協会(JFA)は10月3日にサウジアラビア戦、オーストラリア戦に向けての代表メンバー発表を実施予定。浅野は会見直前でもコンディションに問題を抱えているだけに、今回は招集外が確実だ。
その浅野に替わるストライカーには、古橋やイングランド2部リーグで4ゴールを挙げているFW大橋祐紀(ブラックバーン)の名前が挙がっているが、町野を最有力候補に推す声も多い。
森保一監督は以前から古橋を招集しない傾向にあるが、2023年3月にはキリンチャレンジカップの代表メンバー発表会見で「リーグのレベルや置かれている状況もあったり、いろんなことを考えての招集です」と、セルティック所属ストライカーの落選について説明。リーグレベルを重視する指揮官の方針が日本やスコットランドで話題を呼んでいた。
選考基準のひとつにリーグレベルがあることを踏まえると、森保監督が古橋よりも町野を高く評価している可能性も。スコットランド1部よりもブンデスリーガの方がリーグレベルが上であり、かつ町野は今季初めてのブンデスリーガ挑戦にもかかわらず、すでに5試合の出場で4ゴールと結果を残している。