ウエスクレイ 写真:Getty Images

 ブラジル2部セアラーSCが、ブラジル人MFウエスクレイの移籍金をヴィッセル神戸に支払っていない模様。同クラブは横浜FCとの間でも、FWサウロ・ミネイロの移籍を巡り同様の問題を抱えていた。

 ウエスクレイは2017年1月にブラジル1部アトレチコ・ミネイロから神戸へ完全移籍も、リーグ戦で13試合の出場とプレー時間が限定。2018年にセアラーへ期限付き移籍した後、2019年1月に一度神戸へ復帰したが、翌月にセアラーへ完全移籍。セアラーでは2022年7月までプレーしていた。

 国際サッカー連盟(FIFA)は9月23日、セアラーに対して補強禁止処分を通達。ブラジルメディア『O POVO』が30日に伝えたところによると、セアラーの会長は補強禁止処分の理由がウエスクレイの移籍金未払いであることを認めたほか、未払い問題に関して神戸との交渉で合意に達していないことを明かしたという。

 セアラーは2023年7月、横浜FCからサウロ・ミネイロを獲得したが、60万ドル(当時約8400万円)とみられる同選手の移籍金も一時未払い状態に。2024年3月から複数回にわたり補強禁止処分を科されたが、横浜FCとは分割払いで合意し、すでに40万ドルの支払いを完了。ただ2024年秋に残り20万ドルの支払い期限が迫っている。

 なお神戸はアトレチコ・ミネイロからウエスクレイを獲得した際、600万レアル(当時約2億1000万円)の移籍金を支払ったと報じられていた。5年以上にわたり未払い状態が続いていただけに、ブラジル国内クラブに対する信用度の下落が予想される。